将棋界の幕開けを告げる日に…

昨日は代休消化で1日お休み、そして今日は休日出勤というなんともちぐはぐな週末となりました…。
で、昨日は木曜から始まった第67期将棋名人戦毎日新聞社朝日新聞社主催)七番勝負第1局をテレビ及びPCで観戦。相矢倉からの激しい攻防の末、羽生名人が逃げ切って勝利…したのは良いのですが、実はこの対局中、ある出来事が一つの波紋を呼んだ。

将棋:観戦記者が羽生名人にサイン求める 名人戦対局中(毎日.jp)
 10日午前9時45分ごろ、第67期名人戦七番勝負の第1局が行われていた東京都文京区の椿山荘の部屋で、朝日新聞社から観戦記を委託されたフリーの記者(75)が羽生善治名人(38)に扇子を差し出してサインを求めた。次の手を考慮中だった羽生名人は、これに応じてサインした。この場面がNHK・BS2で放送され、日本将棋連盟などに抗議が寄せられた。
(以下省略)

朝日新聞社依頼の観戦記者、名人戦対局中にサイン求める(asahi.com)
将棋名人戦第1局2日目の10日午前9時45分ごろ、本社が観戦記を依頼したフリーの観戦記者(75)が、対局者の羽生善治名人に対し、扇子を差し出してサインを求めた。羽生名人は44手目を考慮中だったが、これに応じた。昼休みの休憩中に本社の担当者が観戦記者に厳重に注意した。観戦記者は「うかつだった」と話している。羽生名人は対局後「突然だったのでちょっととまどったんですけど、別に10秒20秒の出来事なので、その後は気になったことはなかった」とコメントした。

■厳重に注意した

 朝日新聞社広報部の話 今回の行為は、対局者に対して礼を失した行為で、両対局者には対局終了後に謝罪しました。また観戦記者には厳重に注意しました。両対局者はもちろんのこと、共催の日本将棋連盟など関係者にご迷惑をおかけしたことを深くおわびいたします。


名前こそ伏せられていますが、この観戦記者の方、過去に名人戦はもちろん、朝日オープンなどの観戦記を多く執筆されている方なんですよ…。番勝負の重みを知っている方が何でこんなことを…。


ちなみに、3年前の名人戦第1局があった日は、ちょうど第66期からの主催紙が毎日新聞社から朝日新聞社へ移籍するという衝撃的発表があり(その後の経緯はご承知の通り)、2年前の第1局では郷田九段の扇子の音を巡って一時中断するというハプニングが発生。もう少し盤上での戦いをクローズアップしてほしいもんですが…