あの日から5年

2008年12月18日―。
この日付がアイスホッケーファンの心から消えることは、永遠にないだろう。SEIBUプリンスラビッツ廃部という信じられない報道があったあの日のことを・・・。
自分にとってもあの時の衝撃は忘れられない。朝出勤の準備をしていたら、視ていたテレビの情報番組の新聞見出しチェックのコーナーで、「廃部」って字が見えたので「ん?」って思ったら、それがラビッツのことと知って愕然としたこと、廃部反対の署名をしたこと、ラビッツにとって最後の戦いとなったアジアリーグプレーオフ・ファイナルを観戦に東伏見まで行ったこと(願わくば、ライバル・王子とのファイナルを希望していたのだが、レギュラーリーグの結果によりセミファイナルで対戦・・・)など、今でもはっきり覚えている。
しかし、5年経って我々ホッケーファンが受けた傷が癒されているのかというと、否であろう。ラビッツ廃部後、新チームとして東北フリーブレイズが誕生したものの、その後情報で出た「ラビッツを母体としたクラブチーム創設」の動きは全く聞こえなくなってしまったし、日本アイスホッケー連盟堤義明会長時代のワンマン運営の膿が出てきて(?)分裂状態に陥り、内閣府から注意勧告が出たのは承知の通り。タメ息ばかりの日々なのである。とてもじゃないがあの時のショックは癒せたとは言えない。
今、日本トップリーグ連携機構加盟団体の中で、首都・東京にチームがないのはアイスホッケーとハンドボールくらいだろう。東京に住んでいてアジアリーグの試合を観に行こうと思ったら、横浜及び東伏見で試合がある時か(それも数えるほどしかない)、日光、八戸、北海道へ遠征しなければならないという、とてもじゃないが「気軽に行ける」というポイントからかけ離れてしまっている。そして客足が遠のく→人気がなくなるという悪循環に陥っていくのだ。
来年2月のソチ冬季五輪でのスマイルジャパンの活躍が、日本アイスホッケー界再興のきっかけになってくれることを祈るばかりである。

稚拙ながら、西武グループのアイスホッケー活動歴をまとめました。見づらいかもしれないですが、ご覧いただければ幸いです(修正箇所等ありましたら連絡願います)。
seibu_history.pdf 直