トシ坊の注目チーム2010〜社会人野球編〜

2010年のシーズンインもいよいよ迫ってきたので、注目しているアマチュア野球チームを取り上げていきたいと思います。まずは社会人野球編。
なお、ここで挙げる主要実績は、日本選手権対象大会のみを記載しており、実際の参加大会数はチーム毎に異なりますのでご了承願います。
JR北海道-Hokkaido Railway-(北海道野球連盟所属)
昨年度主要実績
第53回JABA岡山大会2回戦
第41回JABA東北大会ベスト4
第52回JABA北海道大会予選リーグ
第80回都市対抗野球大会2回戦
第36回社会人野球日本選手権大会1回戦

昨年は3年ぶりに全国の舞台で1勝も出来ず。今年は長年チームを率いていた高岡監督が勇退し、狐塚新監督のもと再び全国上位を目指す。かつての5強(大昭和製紙北海道、北海道拓殖銀行王子製紙苫小牧、新日鉄室蘭、NTT北海道)が次々と看板を下ろす中、最大の敵は1強状態の中での油断か。


TDK(秋田野球連盟所属)
昨年度主要実績
第57回JABA静岡大会2回戦
第41回JABA東北大会予選リーグ
第80回都市対抗野球大会1回戦
第36回社会人野球日本選手権大会1回戦

千曲川チームとの突然の合併が起こった昨シーズンは、二大大会への出場こそ果たしたものの、いずれも初戦敗退。ここ数年は結果を出せていないだけに、今年は復活をかける。


Honda(埼玉県野球連盟所属)
昨年度主要実績
第64回JABA東京スポニチ大会ベスト4
第57回JABA静岡大会準優勝
第63回JABA九州大会優勝
第80回都市対抗野球大会優勝
第36回社会人野球日本選手権大会準優勝

三菱ふそう川崎から転籍の西郷(日本学園)、大学時代の右肘故障から甦った筑川(東海大)、急成長した諏訪部(中越)と投打の軸が確立された昨シーズンは、春先から好調を維持し、都市対抗では粘りの野球で13年ぶりに覇権奪回、日本選手権でも準優勝と最高のシーズンを飾った。長野(現巨人)が抜けたとは言え、昨年の快進撃の原動力となった攻撃陣と投手陣は今年も健在。1962年の日本石油(現新日本石油ENEOS)以来48年ぶりの都市対抗連覇を目指す。


JR東日本-East Japan Railway-(東京都野球連盟所属)
昨年度主要実績
第64回JABA東京スポニチ大会ベスト8
第57回JABA静岡大会優勝
第61回JABA京都大会ベスト4
第80回都市対抗野球大会東京都二次予選第2代表決定トーナメント2回戦
第36回社会人野球日本選手権大会1回戦

昨シーズンは春先こそ好調だったものの、都市対抗では5年ぶりに予選敗退。日本選手権でも初戦敗退と、久々に全国の舞台で結果を残せなかった。昨夏には長年住み慣れた幕張(京葉車両センター内にあった)のグラウンドが千葉県柏市に移転。心機一転、今年こそ大旗を掴めるか。


NTT東日本-Nippon Telegraph and Telephone East-(東京都野球連盟所属)
昨年度主要実績
第64回JABA東京スポニチ大会1回戦
第39回JABA四国大会2回戦
第63回JABA九州大会ベスト4
第80回都市対抗野球大会ベスト4
第36回社会人野球日本選手権大会2回戦

垣野新監督を迎えた昨シーズンは都市対抗に3年ぶりに復活し、ベスト4に進出。垣野イズムの浸透をうかがわせた。今年はさらなる高みを目指す。


新日本石油ENEOS-Nippon Oil-(神奈川県野球協会所属)
昨年度主要実績
第64回JABA東京スポニチ大会優勝
第53回JABA岡山大会優勝
第61回JABA京都大会1回戦
第80回都市対抗野球大会3回戦
第36回社会人野球日本選手権大会1回戦

絶対的エース・田澤(現BOS)が抜けた昨シーズン、若手選手の成長もあり春先は好調だったものの、二大大会では何れも結果を残せず。今年は節目の都市対抗10回目の優勝成るか。


三菱重工横浜-Mitsubishi Heavy Industries Yokohama-(神奈川県野球協会所属)
昨年度実績
第64回JABA東京スポニチ大会準優勝
第41回JABA東北大会優勝
第52回JABA北海道大会予選リーグ
第80回都市対抗野球大会2回戦
第36回社会人野球日本選手権大会ベスト4

企業登録に復帰して迎えた昨シーズンはいきなりスポニチ大会準優勝という好スタートを切ると、13年ぶりの都市対抗に第一代表で出場、日本選手権では快進撃でベスト4進出。相変わらず練習環境は厳しいが、今年も底力を見せる。


トヨタ自動車-Toyota Motor-(愛知県野球連盟所属)
昨年度主要実績
第57回JABA静岡大会2回戦
第63回JABA九州大会準優勝
第80回都市対抗野球大会準優勝
第36回社会人野球日本選手権大会1回戦

昨季悲願の都市対抗決勝進出を果たすもあと一歩及ばず。史上初の3連覇を目指した日本選手権では都市対抗準決勝で下した日産自動車にサヨナラ負けを喫し、初戦敗退を喫し快挙ならず。今年こそ黒獅子旗を掴み取りたいところだが、本社の不祥事で今季ちゃんとした活動が出来るのかどうかが不安…。三菱ふそう川崎(2008年休部)みたいなことにならなければいいのだが…。


Panasonic(大阪府野球連盟所属)
昨年度主要実績
第39回JABA四国大会優勝
第52回JABA長野県知事旗争奪野球大会優勝
第61回JABA京都大会優勝
第52回JABA北海道大会ベスト4
第80回都市対抗野球大会2回戦
第36回社会人野球日本選手権大会2回戦

昨シーズンは春先を絶好調で駆け抜け、都市対抗でも優勝候補の一角に挙げられながらまさかの初戦敗退。日本選手権でも2回戦敗退と期待を裏切る格好となってしまった。今年こそ悲願の都市対抗初制覇なるか。


日本生命-Nippon Life Insurance-(大阪府野球連盟所属)
昨年度実績
第39回JABA四国大会1回戦
第61回JABA京都大会ベスト8
第80回都市対抗野球大会2回戦
第36回社会人野球日本選手権大会1回戦

昨シーズンは二大大会でまさかの初戦敗退。都市対抗に至っては2年連続初戦敗退という屈辱を味わった。今季は4年間指揮を執った杉浦監督に代わって花井監督が新就任。今年こそ名門復活なるか。


JR九州-Kyushu Railway-(福岡県野球連盟所属)
昨年度実績
第64回JABA東京スポニチ大会1回戦
第39回JABA四国大会ベスト8
第63回JABA九州大会ベスト8
第80回都市対抗野球大会九州二次予選第3代表決定戦
第36回社会人野球日本選手権大会優勝

都市対抗出場を逃すなど苦戦が続いた昨シーズン、日本選手権で悲願の初優勝。JRグループ発足後初のビッグタイトル獲得となった。今年はその余熱で国鉄門司鉄道管理局時代以来となる74年ぶりの黒獅子旗獲得を目指す。