最後の戦士

我らが王子イーグルスが、2010-2011シーズンの新体制を発表した
2007-2008シーズンの復活優勝の立役者となった城野正樹監督が退任し、コーチとして支えてきた山中武司が監督に昇格。また、長年にわたってチームを引っ張ってきた桜井邦彦、岩田康範(ともにFW)の両ベテランが現役を引退し、桜井がコーチに就任。多田恭平(GK)、追切慎吾(FW)の若手選手2人が退部することとなった。
20年近くチームを引っ張ってきた桜井、岩田の2人がついに現役を引退。同時にこれは日本リーグ優勝を知る選手がいなくなったということを示す。
2人とも91年に入社。90年代の低迷期からチームを支え、一番苦しかった時期を知る2人でもある。特に桜井は持ち前のリーダーシップでジュニア時代から日本代表チームの主将を務め、91年の世界ジュニア選手権BグループではAグループ(当時)優勝に貢献し、98年の長野冬季五輪でも中心選手として活躍。14年ぶりのリーグ優勝に輝いた2007-2008シーズンにはアジアリーグMVP、2008-2009シーズンには最多アシスト選手賞を受賞する活躍を見せ、昨シーズンには通算600試合出場を果たした。
一方の岩田は兄・秀樹(GK)とともに王子の中心選手として活躍。特筆すべき活躍は少なかったものの、高い攻撃力で日本代表にも入る活躍を見せた。
お二人ともお疲れ様でした。今後は後進の育成、そして職場のエースとして、第二の人生の活躍を期待しております。
また、新人選手も発表され、成澤優太(GK。東洋大)、久慈修平、金子亮介(ともに早稲田大)、三田村康平(白樺学園高。3人ともFW)の4人が新たに加入。注目はやはり早稲田で1年の時から主力選手として活躍してきた久慈、金子の2人ということになりそう(王子にとっては久々の大学スター選手の入部)。齋藤兄弟や百目木、今ら層の熱いFW陣にどこまで食い込めるか。また、春名、荻野と安定感がある2人のGKを擁する王子だが、2人ともベテランの域であり、成澤の1日も早い成長を促したいところ。ある意味世代交代のチャンスなわけだし。