第37回社会人野球日本選手権大会9日目結果

1年前の悔しさ晴らす!第37回社会人野球日本選手権大会は14日、京セラドーム大阪で決勝戦が行われ、トヨタ自動車が4-2でJR九州を下し、2年ぶり3回目の優勝を果たした。
トヨタは1点を先制された直後の4回、無死一、二塁から四番・的場の犠打が一塁への悪送球を誘い、同点。一死後、代打・亀谷の中堅犠飛で勝ち越すと、6回には的場の左越えソロ、7回にも九番・荒波(横浜3位指名)の左越え適時二塁打で加点した。先発・岩崎は7回5安打1失点。3回目の優勝は、7回優勝の住友金属に続いて大会史上2チーム目。
史上3チーム目となる大会連覇を目指したJR九州は3回、一死一、三塁から一番・田中(敬)のスクイズで1点を先制するも、後続が続かず。JR九州の誇る米藤、濱野の二本柱が4失点と捕まると、8回には無死一塁から二番・田村(亮)の当りが一塁正面へのライナーで併殺になった直後に三番・藤島のソロが飛び出す不運もあり、夏に続いて栄冠にあと一歩届かず。


決勝
トヨタ自動車
000 201 100=4
001 000 010=2
JR九州
ト:岩崎、佐竹
九:米藤、濱野
本塁打
ト:的場1号ソロ
九:藤島2号ソロ


なお、各表彰は次の通り。
最高殊勲選手賞
岩崎司投手(トヨタ自動車)
敢闘選手賞
濱野雅慎投手(JR九州)
首位打者
宮澤健太郎内野手(JX-ENEOS。13打数7安打、5割3分8厘)
打撃賞
的場寛一内野手(トヨタ自動車)
大会優秀選手
投手
岩崎司(トヨタ自動車)
佐竹功年(トヨタ自動車)
濱野雅慎(JR九州)
小石博孝(NTT東日本)
大城基志(JX-ENEOS)
山名康造(三菱自動車岡崎)
武藤好貴(JR北海道
捕手
二葉祐貴(トヨタ自動車)
中野滋樹(JR九州)
山岡剛(JX-ENEOS)
一塁手
的場寛一(トヨタ自動車)
宇多村典明(JR九州)
泉尚徳(JX-ENEOS)
二塁手
福田康一(トヨタ自動車)
梶岡千晃(NTT東日本)
佐藤二朗(ヤマハ)
三塁手
坂田篤彦(トヨタ自動車)
宮澤健太郎(JX-ENEOS)
柴草健太(JR北海道)
遊撃手
田中マルシオ敬三(JR九州)
澤村幸明(日本通運)
永田英之(ヤマハ)
外野手
藤島琢哉(JR九州)
目黒聡(NTT東日本)
井領雅貴(JX-ENEOS)
中野孝昭(JR北海道)
指名打者
新垣道太(日本通運)
それにしても、今年の優勝は連覇した時より一番嬉しいのでは。リコール問題があり、恐らく選手も野球やるどころではなかっただろうし、昨年準優勝に終わった雪辱を期した都市対抗はまさかの2回戦敗退。そして、昨年1回戦敗退に終わった日本選手権に全てをぶつけた結果が最後の最後に花を開かせた。荻野、大谷(千葉ロッテ)、中澤(東京ヤクルト)の3人がプロ入りしてダメだったというプレッシャーもあっただろうし。
トヨタ自動車野球部の皆様、関係者の皆様、応援団の皆様、優勝おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。そしてJR九州野球部の皆様、関係者の皆様、応援団の皆様、残念な結果に終わりましたが、赤い旋風は鮮烈でした。
今年の社会人野球シーズンは今日で終わりです。また来年も選手の皆さんの懸命なプレーが観られる事、華やかな応援と素晴らしい演奏が聴ける事、そして1チームでも多くのチームが存続していく事を願って…。