第83回選抜高等学校野球大会出場選考委員会展望

ええ、懲りずに(?)今年もやっちゃうんです。長文につき、続きは格納してあります。
北海道(出場枠…1)

北照8-2鵡川
駒大岩見沢4-1白樺学園
北海2-1北海道栄
札幌一13-6旭川工(7回コールド)
準決勝
北照13-6駒大岩見沢
北海10-9札幌一
決勝
北海6-2北照
よほどの事がない限り、北海で決まりだろう。


東北(出場枠…2)
準々決勝
東北(宮城)2-1東陵(宮城)
青森山田(青森)7-2一関学院(岩手)
仙台育英(宮城)7-4聖光学院(福島)
光星学院(青森)14-0横手城南(秋田)(5回コールド)
準決勝
東北7-4青森山田
光星学院8-3仙台育英
決勝
東北5-3光星学院
ここもよほどの事が無い限り、決勝進出の2校で決まり。


関東(出場枠…4or5)
準々決勝
水城(茨城)4-3春日部共栄(埼玉)
東海大相模(神奈川)8-5前橋育英(群馬)
横浜(神奈川)6-5霞ヶ浦(茨城)
浦和学院(埼玉)9-0千葉経大付(千葉)
準決勝
東海大相模8-1水城(8回コールド)
浦和学院8-3横浜
決勝
浦和学院5-4東海大相模
ベスト4の4校は選出確定といっていいだろう。5校目を争うベスト8組に目を転じると、春日部共栄は試合内容は一番いいが(それでも逆転負け)、同県の浦和学院に県決勝で敗れている事から立場は微妙、前橋育英は地域性で有利、霞ヶ浦は同じ茨城勢の水城がベスト4に残っている事が不利だが、水城は東海大相模にコールド負け、霞ヶ浦は同じ神奈川の横浜に敗れたとはいえ、0-6から追い上げたことがどう評価されるか。千葉経大付はベスト8敗退の4校の中で一番試合内容が悪く、選出は厳しい。また、後述の東京地区が明治神宮枠を取ったことで、両地区の割り振りがどのようになるのかも注目される。


東京(出場枠…1+明治神宮枠)
準々決勝
八王子4-3日大二
國學院久我山9-2早大学院(7回コールド)
日大三8-1佼成学園(7回コールド)
昭和4-1東海大高輪台
準決勝
國學院久我山10-7八王子
日大三12-0昭和(7回コールド)
決勝
日大三4-0國學院久我山
日大三明治神宮大会で優勝したことで、出場枠が1校増えた東京。となると、2校目は試合内容から久我山で決まりか。八王子は敗れたのが準優勝校、昭和はコールド負けを喫しているので選出は厳しい。
ところで、センバツの内規によると一般枠では同一都道府県から3校の選出はしないことになっているが、高野連の公式HP(昨年11月19日付更新)には

※関東・東京、中国・四国の()内は各地区の出場校数で、残り1校は両地区を比較した上で振り当てます。

と、例年通りの事が書いてある。また、報知高校野球1月号には今回に限って東京3校の出場の可能性がある旨の記事が書かれている。となると、3校目に浮上するのは八王子の可能性が高いが、果たしてどうなることか…。


東海(出場枠…2)
準々決勝
三重(三重)6-4享栄(愛知)
静清(静岡)4-2菰野(三重)
愛工大名電(愛知)4-2磐田東(静岡)
大垣日大(岐阜)8-2豊田西(愛知)
準決勝
静清4-3三重
大垣日大10-1愛工大名電(7回コールド)
決勝
大垣日大11-6静清
試合内容に若干の不安は残るものの、決勝進出の2校で堅いと思われる。


北信越(出場枠…2)
準々決勝
佐久長聖(長野)9-0福井商(福井)(7回コールド)
金沢(石川)8-5敦賀気比(福井)
遊学館(石川)3-2新湊(富山)
日本文理(新潟)2-1松商学園(長野)
準決勝
金沢7-0佐久長聖(7回コールド)
日本文理3-1遊学館
決勝
金沢4-2日本文理
ここも決勝進出の2校で堅いか。


近畿(出場枠…6)
準々決勝
報徳学園(兵庫)5-4京都成章(京都)
履正社(大阪)11-0守山(滋賀)(8回コールド)
天理(奈良)9-5加古川北(兵庫)
智弁和歌山(和歌山)9-4PL学園(大阪)
準決勝
履正社2-1報徳学園
天理6-5智弁和歌山
決勝
天理2-1履正社
ベスト4に残った4校と、京都成章は確実とみていい。問題は残り1枠を何処に充てるか。
まず守山はコールド負けで厳しく、一番点差が少ないのが加古川北、そしてPLの順。加古川北は兵庫2位、PLは大阪3位。しかも加古川北は初戦で大阪桐蔭(大阪1位)に勝っているのも好材料。これを考えると6校目は加古川北が有力だが…。


中国(出場枠…2or3)
準々決勝
創志学園(岡山)2-1広島国際学院(広島)
鳥取中央育英(鳥取)8-4岩国(山口)
関西(岡山)3-0岡山学芸館(岡山)
総合技術(広島)4-2尾道(広島)
準決勝
創志学園4-3鳥取中央育英
関西1-0総合技術
決勝
関西4-0創志学園
決勝が岡山勢対決となったが、過去の実績から考えると関西、創志とも選出は確実か。昨春創部の創志は選出されれば史上最速での甲子園初出場となる。ただし、創志は県大会でも関西に敗れており、そのあたりをどう評価するかが気になるところではある。
3校目は試合内容で総合技術が有利。故小林繁氏の母校である鳥取中央育英(小林氏在籍時は由良育英)は厳しいか。


四国(出場枠…2or3)
準々決勝
高知(高知)7-0小松島(徳島)(7回コールド)
香川西(香川)7-6城南(徳島)
明徳義塾(高知)6-5寒川(香川)
新田(愛媛)5-4徳島商(徳島)
準決勝
香川西3-1高知
明徳義塾9-2新田(7回コールド)
決勝
明徳義塾15-1香川西
決勝が大差となったことで2校目の選出が難しい。過去四国大会の優勝校と準優勝校は確実に選出されているが、準優勝の香川西は決勝で明徳に大敗(7回終了時点で12-0)。その香川西に準決勝で敗れた高知は県大会決勝で明徳に勝っており逆転選出の可能性がある。地域性がどう判断されるか。新田は明徳にコールド負けを喫しており選出は厳しいものに。
3校出場となると高知、香川西の2校に8強敗退の徳島3校を加えた争いになるが(寒川は推薦辞退)、試合内容がスコア含めて中国地区より劣るので、2校止まりか*1。ただし、城南には21世紀枠選出の可能性がある。


九州(出場枠…4)
準々決勝
九州国際大付(福岡)12-7沖縄尚学(沖縄)
波佐見(長崎)6-4龍谷(佐賀)
九州学院(熊本)6-5興南(沖縄)
鹿児島実(鹿児島)12-3藤蔭(大分)(7回コールド)
準決勝
九州国際大付4-2波佐見
鹿児島実3-1九州学院
決勝
鹿児島実4-1九州国際大付
試合内容、地域性を加味してもベスト4の4校で出場は堅いか。昨年優勝の興南はベスト8敗退ということで出場は絶望的。


21世紀枠(出場枠…3)
候補校は以下の9校。
北海道
遠軽
東北
大館鳳鳴(秋田)
関東・東京
大田原(栃木)
東海
松阪(三重)
北信越
佐渡(新潟)
近畿
守山(滋賀)
中国
総合技術(広島)
四国
城南(徳島)
九州
西都商(宮崎)
昨年の向陽(和歌山)、新潟のような本命と呼べる存在がなく(新潟は落選したが)、今年は予想するのが難しい。また、一昨年、昨年と東北、近畿から選出されているが、3年連続選出された地区は2006〜2008年の関東しかない。今年はどうか…。
進学校では松阪、守山、困難克服校では佐渡、西都商あたりが有力とみるが果たして結果は…。


参考…過去の21世紀枠選出校

第73回(2001年) 安積(東北・福島) 宜野座(九州・沖縄)
第74回(2002年) 鵡川(北海道) 松江北(中国・島根)
第75回(2003年) 柏崎(北信越・新潟) 隠岐(中国・島根)
第76回(2004年) 一関一(東北・岩手) 八幡浜(四国・愛媛)
第77回(2005年) 一迫商(東北・宮城) 高松(四国・香川)
第78回(2006年) 真岡工(関東・栃木) 金沢桜丘(北信越・石川)
第79回(2007年) 都留(関東・山梨) 室戸(四国・高知)
第80回(2008年) 安房(関東・千葉) 成章(東海・愛知) 華陵(中国・山口)
第81回(2009年) 利府(東北・宮城) 彦根東(近畿・滋賀) 大分上野丘(九州・大分)
第82回(2010年) 山形中央(東北・山形) 向陽(近畿・和歌山) 川島(四国・徳島)

※第79回までは2校枠。第80回から3校枠。

*1:というより、現行の区割りになってから中国地区に5校目の枠が振られる率が高い