ラビッツクラシックレポート〜その2〜

東側ゴール裏指定席
今回は事前に父親に指定を取ってもらって(自分で取れよって話ですが…)いたので、切符を買うのに並ぶ、という事態は免れる。
で、今回の入場特典(先着2000名)である30年前のスポニチ(表が77年3月に東京で行われた世界選手権Bグループで日本がユーゴスラビアに勝った試合を報じる記事、裏が80年に行われた第15回日本リーグで、西武が最終戦で王子を下して逆転優勝した事を報じる記事)と、来月9日から東京と横浜で行われる全日本選手権のチラシその他諸々を受け取り、場内へ入ると、なんと!ラビッツチアリーダーに加え、SEIBUの若林クリス監督と片山立規コーチ(98年長野冬季五輪代表)がお出迎え!!試合前の大事な時間帯だと言うのに、わざわざ出迎えて下さるとは!こんな経験初めて!
さて、今回座ったのは表題の通り、東側ゴール裏の指定席ということで、王子側のゴール裏だったんです。だから試合中や練習中はパックがアクリルボードに当たる音や、相手選手にチェックされてフェンスに叩き付けられた選手がぶつかる音がガツンガツン聞こえるんですよ。迫力はありましたけど、目の前のゴールジャッジ席が少々邪魔だった…。

サプライズ!
13時20分、試合前の練習開始ということで両チームの選手がリンクに姿を現す。SEIBUのユニフォームは予告通り、白に赤のラインが入った、かつての西武鉄道のユニフォーム。胸に「SEIBU」と入ったユニフォームを見るのは実に13年ぶりである(94年に白熊のマークが入ったユニフォームに変わった)。
対する我らが王子は…「え…えぇー…!!」
なんとなんと、白を貴重としたアウェイ用のユニフォームではなく、普段はホーム・苫小牧でしか着用しない、赤と青の見慣れたユニフォームで登場!やっぱり王子のユニフォームはこれだよ!これ!考えてみたらこのユニフォームを東京で見るのも久しぶりだなあ…。
そしてこの日は両チームのユニフォームもそうだったんですが、スタンドにも懐かしい物を大量に見ました。
まず旧コクド時代おなじみだった黄色にウサギのマークが入ったユニフォーム(かつて王子の快足ウイングとして鳴らした矢島敏幸氏曰く、「あのユニフォームを見ると燃えるものがある」とおっしゃっていました)を着た方が4、5名はいましたし、白熊のマークとなった西武のユニフォームを着た方もかなりいらっしゃいました。
そして極め付けはかつて新横浜(コクドがホームとしていた)で降られていた「コクド印」の大漁旗!(大漁旗にコクド時代のウサギのマークと「KOKUDO ICE HOCKEY TEAM」と書かれている)ホント、10年以上前にタイムスリップしたかのようでした…。

ACCIDENT!
13時40分に20分間の練習が終わり、さあ次はイベントだ…と思っていたのだが、なかなか始まる気配がない。
と、ここで場内アナウンスがあり、「西武新宿線が事故のため、試合開始時刻を10分遅らせる…」という報が…。
実はこの試合、父と弟も(観ていた場所は異なるものの)観ていたのですが、弟がもろにこの影響を受けまして、第2ピリオドの途中に来場するという事態に。だからあれほど早く準備しろって言ったのに…。

アトムですよっ!アトムッ!!
と、そんなアクシデントもありつつ、試合開始前のメインイベントその1のお時間であります。
今回ラビッツクラシックの概要が発表された際、「おぉ〜」と思ったのが、「鉄腕アトム復活」でした。これはまだ日本アイスホッケーリーグとして各チームが鎬を削っていた頃、西武の男子リーダーが試合中の休憩時間に披露していたのが、この「鉄腕アトム」だったんです(でもなんでアトムだったんだろう?)。今回これをラビッツチアリーダーズが再現する、という事で、非常に楽しみにしていたわけなんですよ(良い意味でですよ?)。
もっとも、子供の頃の事なんで、当時どんな踊りをしていたか、なんて覚えているわけないんですが。

懐かしのアナウンス
そして一番楽しみにしていた試合開始前のメインイベントその2。かつてNHKの名アナウンサーとして活躍し、数々のアイスホッケーの試合実況を担当してきた西田善夫氏による両チームの選手名コール!うわー…、かつてテレビで見ていた頃と変わらない調子でしたよ…。あぁ、来て良かった…。
そしてこの試合後に引退セレモニーを行う“ライアン”藤田キヨシ選手の名前がコールされると場内から拍手が。思えば日本アイスホッケー界が94年に日系人を解禁してから今までプレーしている当時の選手なんて、藤田を含めてもう3、4人しかいないんだよなあ…。

激突!
そして一番のメインイベント、かつてコクドの監督として幾度となく王子の前に立ちはだかった“メル”若林仁氏と、西武の選手兼監督として王子と幾度も覇権を争った“ハービー”若林修氏の兄弟による記念フェイスオフ!しかもフェイスオフを行うのが日本で初めてIIHF(国際アイスホッケー連盟)国際審判員になった福田典夫氏、とホント良くこの面子がそろったなあ…という試合開始前のセレモニーでした。
そしてセレモニーが終われば、リンクはいよいよ戦いの場へと姿を変えるのであります…。

次回は第1ピリオド〜第2ピリオド編を。