社会人野球日本選手権対象大会前半戦を振り返って
第37回社会人野球日本選手権大会(10/30〜各地方球場、京セラドーム大阪)の対象大会は、先日の東北大会をもって都市対抗二次予選前に予定されていた全日程を終了した。
今季はそれまでのトーナメント方式からリーグ戦+トーナメント戦に切り替わり、予想外の結果が出ることもあった。果たしてどんな結果になったのか。
各年度の優勝チームを見ていく。
年度\大会 | 東京スポニチ | 静岡 | 岡山 | 四国 | 長野 | 京都 | 九州 | 東北 | 北海道 | 都市対抗 | クラブ |
2007年 | JR九州 | Honda | 日産自動車 | JR九州 | 新日本石油ENEOS | JR東日本 | トヨタ自動車 | 七十七銀行 | 日本通運 | 川崎市・東芝 | 茨城ゴールデンゴールズ |
2008年 | 新日本石油ENEOS | Honda | JR東海 | 住友金属鹿島 | トヨタ自動車 | Honda鈴鹿 | JR九州 | JR東日本東北 | 日本通運 | 横浜市・新日本石油ENEOS | 茨城ゴールデンゴールズ |
2009年 | 新日本石油ENEOS | JR東日本 | 新日本石油ENEOS | Panasonic | Panasonic | Panasonic | Honda | 三菱重工横浜 | 鷺宮製作所 | 狭山市・Honda | トータル阪神 |
2010年 | 富士重工業 | セガサミー | JR北海道 | JR九州 | NTT東日本 | ヤマハ | 三菱重工長崎 | 新日本石油ENEOS | ? | ? | ? |
※日立市長杯、ベーブルース杯は今年度から対象となったので除外。
現行制度の始まった2007年以降、毎年のように優勝チームに名前を連ねていたHonda、2007年、2008年と日本選手権を連覇したトヨタ自動車が現時点で優勝チームから消える一方、富士重工業、セガサミー、JR北海道など、優勝チームに初めて名前を連ねるチームが6チーム出るなど、新システムの導入はトーナメント戦とはまた違う厳しさを出している。また、新日本石油ENEOSは東北大会を制して6年連続で日本選手権出場。2007年から毎年の様に優勝チームに名前を連ねているあたり、名門の強さを感じる。
一方、昨年好調だったパナソニックが今年は出場した3大会ですべて予選敗退。京都大会、九州大会は予選リーグ全敗という散々な結果に終わった。都市対抗二次予選までにどう立て直してくるか。
北海道からの出場枠増に初めて成功したのがJR北海道。かつての5強(王子製紙苫小牧、大昭和製紙北海道、新日本製鐵室蘭、北海道拓殖銀行、電電北海道)が活動休止し、北海道球界の新リーダーとして期待されたサンワード貿易も2005年限りで解散した現在、(航空自衛隊千歳を除いて)唯一の企業チームとしてクラブチームの高い壁となっていたが、今秋の日本選手権北海道予選ではその強敵が参加しないということになる。果たして秋に抜け出すのはどこになるか。
今年は複数の大会で優勝するチームが皆無。また、うまい事優勝チームが各地に分散したなという感じである。都市対抗二次予選でも果たして好結果となるか?