第82回選抜高等学校野球大会出場校選考委員会展望
始めに…〜Warning!〜
これは一個人の勝手な予想であるという事を念頭に置いて読み進めてください。予想が現実と異なっても、苦情その他は受け付けませんのでご了承ください。
という訳で、今年も独断と偏見でやっちゃいます。ちなみに去年の予想の模様はこことこことここで。
北海道(出場枠…1)
準々決勝
札幌南7-6旭川工
駒大苫小牧12-10白樺学園
駒大岩見沢11-4帯広農(8回コールド)
北照4-1武習館
決勝
北照11-5札幌南
順当なら北照で決まり。補欠校だが、決勝が6点差に開いたことを考えると北照に善戦した駒大岩見沢が有力か。
東北(出場枠…2)
準々決勝
本荘(秋田)5-3光星学院(青森)
秋田商(秋田)1-0山形中央(山形)
聖愛(青森)2-1古川学園(宮城)
盛岡大付(岩手)5-4専大北上(岩手)
準決勝
秋田商1-0本荘
盛岡大付5-4聖愛
決勝
秋田商1-0盛岡大付
昨年は準決勝敗退の花巻東(岩手)が準優勝の一関学院(岩手)を逆転したが、今年は決勝を戦った2校ですんなり決まりそう。
関東(出場枠…4もしくは5)
準々決勝
東海大望洋(千葉)4-1桐蔭学園(神奈川)
花咲徳栄(埼玉)14-2市船橋(千葉)(5回コールド)
東海大相模(神奈川)7-0浦和学院(埼玉)(7回コールド)
前橋工(群馬)8-8千葉商大付(千葉)(延長13回日没引分け)
再試合…前橋工4-2千葉商大付
準決勝
花咲徳栄4-1東海大望洋
東海大相模8-0前橋工(7回コールド)
ベスト4入りした4校の出場は確実。問題は5校目をどう選出するか、である。
まずベスト8敗退の4校だが、市船橋と浦和学院は共にコールド負けを喫しており、しかも東海大望洋、花咲徳栄と同県勢がベスト4入りしていることから選出はかなり厳しい。桐蔭学園は地域性、千葉商大付は未勝利(開催県1位は1回戦シード)という点がどう評価されるか。1回戦敗退組に目を転じれば、東海大相模に善戦(1-3)した甲府商(山梨)の目も考えられる。
東京(出場枠…1もしくは2)
準々決勝
東海大菅生3-1日大二
日野8-7明大中野八王子
日大三14-5早稲田実(7回コールド)
帝京11-1成立学園(6回コールド)
決勝
帝京13-1東海大菅生
優勝した帝京は確実として、例年なら2校目に入る準優勝の東海大菅生だが決勝で大敗。しかも5回終了時点で12-1となっており、普通ならコールドで終わっていることを考えると、選出はちょっと考えにくい。準決勝で帝京に善戦した日大三が2校目に飛び込んできそうだが…。
ちなみに明治神宮大会準決勝で東海大相模と帝京が対戦しており、結果は4-0で東海大相模の勝ち。過去に一昨年の明治神宮大会では横浜(関東・神奈川)が関東一(東京)を14-2で下し、結果関東地区に残り1枠が割り振られたことがあるが果たして…(なお、この件については脚注も参照のこと)。
※1月28日追記:東海大菅生は部員による部内暴力行為発覚により推薦辞退。
東海(出場枠…2、神宮枠…1)
準々決勝
中京(岐阜)3-2静岡商(静岡)
大垣日大(岐阜)2-0常葉橘(静岡)
中京大中京(愛知)2-1東海大翔洋(静岡)
三重(三重)8-3豊川(愛知)
大垣日大が明治神宮大会を制したことで、出場枠が1つ増えた東海地区。これを踏まえると決勝進出の2校の出場は確実。しかし増枠分の予想は難しい。準決勝で大垣日大と中京の岐阜勢が直接対決をしていること、岐阜大会の順位(1位…大垣日大、3位…中京)、地域性を考えると三重が優位だが…。
北信越(出場枠…2)
準々決勝
福井工大福井(福井)4-3不二越工(富山)
高岡商(富山)2-1中越(新潟)
敦賀気比(福井)6-2上田西(長野)
佐久長聖(長野)10-0分水(新潟)(6回コールド)
例年通りなら決勝進出の2校で決定。しかし、決勝で敦賀気比は5点差、準決勝で福井は1点差で高岡商に敗れていることを考えると逆転の可能性も僅かにあるか…?尤も福井大会決勝では敦賀気比が4-2で福井に勝っているのだが…。
近畿(出場枠…6)
準々決勝
立命館宇治(京都)7-6智弁和歌山(和歌山)
大阪桐蔭(大阪)2-0育英(兵庫)
神戸国際大付(兵庫)5-3天理(奈良)
神港学園(兵庫)3-2福知山成美(京都)
準決勝
大阪桐蔭9-1立命館宇治(7回コールド)
神戸国際大付13-1神港学園(8回降雨コールド)
例年通りならベスト4の4校は確定なのだが…。準決勝で神港学園が神戸国際大付にコールド負けを喫し、準々決勝で育英が大阪桐蔭に0-2と善戦。また、兵庫大会準決勝で育英が神港学園を6-2で下しているのも気になる。但し、神戸国際大付は兵庫大会決勝で育英に2-1で勝利しているので、気にすることは無いと思うが…。
ベスト8で敗退した残り3校に目を移すと、福知山成美は同じ京都勢の立命館宇治がベスト4入りしているのがどう評価されるか(京都大会決勝も8-3で立命館宇治の勝ち)。地域性を考えると智弁和歌山、天理が飛び込んできそうだが…。
中国(出場枠…2もしくは3)
準々決勝
石見智翠館(島根)5-3新庄(広島)
関西(岡山)5-1岡山理大付(岡山)
開星(島根)9-1岡山東商(岡山)(7回コールド)
広陵(広島)9-2崇徳(広島)(8回コールド)
決勝
開星4-3関西
決勝を戦った2校は確実。昨年馴染みのある「江の川」から校名変更した石見智翠館は地域性と試合内容で補欠校止まりになりそう。準決勝で開星相手に5点差を2点差まで追い上げた広陵が3校目に入ることになりそうだ。
四国(出場枠…2もしくは3)
準々決勝
高知(高知)3-2川島(徳島)
岡豊(高知)7-0小松島(徳島)(7回コールド)
今治西(愛媛)4-3明徳義塾(高知)
済美(愛媛)12-2寒川(香川)
決勝
今治西6-5高知
優勝した今治西、準優勝の高知とも出場は確実。3校目は試合内容で済美が有利と見る。
そして中国地区の3校目と四国地区の3校目によって争われる5校目の枠だが、広陵は5点ビハインドを2点差まで追い上げたこと、一方の済美は逆転負けを喰らったことを考えると広陵が優勢か。
ちなみに、昨年の明治神宮大会準々決勝で今治西と開星の対戦があり、結果は今治西が4-2で勝利。ここまで判断材料に入れると四国地区に5校目の枠が割り振られそうだが…*1。
九州(出場枠…4)
準々決勝
自由ヶ丘(福岡)2-1明豊(大分)
嘉手納(沖縄)5-4佐世保実(長崎)
宮崎工(宮崎)5-2福岡工大城東(福岡)
興南(沖縄)2-0長崎商(長崎)
決勝
嘉手納4-2宮崎工
ベスト4入りした4校は選考に響きそうな大きなマイナス要素が見当たらず、すんなり出場が決まりそう。興南、嘉手納の2校が選出されれば、沖縄からの2校選出は史上初のこととなる。
21世紀枠(出場枠…3)
候補校として挙がっているのは次の9校。
地区 | 都道府県 | 校名 | 秋季実績 |
北海道 | ‐ | 武習館 | ベスト8 |
東北 | 山形 | 山形中央 | 県準優勝 |
関東 | 茨城 | 水戸桜ノ牧 | 県優勝 |
東海 | 愛知 | 刈谷 | 県ベスト8 |
北信越 | 新潟 | 新潟 | 県準優勝 |
近畿 | 和歌山 | 向陽 | 県準優勝 |
中国 | 山口 | 防府 | 県優勝 |
四国 | 徳島 | 川島 | 県3位 |
九州 | 長崎 | 長崎商 | 県優勝 |
東日本側からは秋季北信越大会にも出場した新潟が有力。県内きっての進学校であると共に、新潟大会では新潟明訓、日本文理と甲子園常連校に勝っていることも評価されるか。
西日本側からは向陽か。同校は戦前の旧制海草中時代にあの伝説の左腕・嶋清一投手(故人)を擁しての全国制覇経験があり、現在は県内屈指の進学校としても知られている。
そして3校目だが、有力なのは地域密着型で山形中央、防府、困難克服で川島、刈谷辺りが有力。
果たして吉報が届くのはどこか。選考委員会は29日に行われる。