第80期棋聖戦(産経新聞社)本戦準決勝

関西の若手棋士が熱い。
かつては谷川浩司九段を筆頭に、七大タイトルの過半数を関西勢が保有していた時期もあったが、その後羽生世代の台頭で関西から次々とタイトルを東京に奪われ、寂しい時期が続いてきた。
だが、ここ数年関西から将来有望な若手棋士が続々登場。2006年に新人王戦を制した糸谷哲郎五段を筆頭に、豊島将之四段、村田顕弘四段らの活躍が光っている。
そして一昨日、同じ関西の若手有望株の1人、稲葉陽四段が羽生善治棋聖への挑戦権を争う棋聖戦本戦準決勝で、大御所・谷川九段を下し、まさかまさかの挑戦者決定戦進出!予選では小林健二九段、杉本昌隆七段、郷田真隆九段といったところに土をつけ(ちなみに、最終予選2回戦では谷川九段を下している)、本戦1回戦では竜王3期の藤井猛九段を下しており、まさに飛ぶ鳥落とす勢い。挑戦者決定戦では久保利明棋王木村一基八段の勝者と対戦することになるが、果たして…。